今、ラインニュースみてましたが。
こんなんだったら、ふつうに紙のチケットにしてほしい。差別だよ。
恥ずかしい会社だよね、この会社も。
私自身、保育士よりも元々介護士を目指そうと思っていたので、障害者施設とかにも研修に行きますし、実際今の現場にも軽度ですが障害者の方が働いてくれています。きちんと症状を理解すれば、基本私たちと変わらない。
なのに、理解がない不届き者が運営する会社が、そう行った人の楽しみを奪うことは私自身どうしても許しがたい。自分もスピッツ好きで、そんなことあったら絶対運営許せない!!!
戻らない楽しい時間。
お金にいくら換算しても、たりないかもしれない。以下ラインニュースより。
9月27日 朝刊
安室さんコンサート:療育手帳で入場断られ…
09.26 16:43
引退した歌手の安室奈美恵さんが2~6月に開催した最後のコンサートツアーで、知的障害者に発行される「療育手帳」を身分証として提示した客が入場を断られた問題で、当事者から「取り返しがつかない」と憤りの声が上がっている。本人確認の業務を請け負った電子チケットサービス大手の「ボードウォーク」(東京都千代田区、飯田尚一社長)は、入場を断られた客にチケット代を返金する方針だが、国会議員が厚生労働省に対応をただすなど、問題は広がりを見せている。【大村健一/統合デジタル取材センター】
ダウン症の妹「来年は入れるよね?」 母は絶句
「入場を拒否された妹は事情が分からず、母に『安室ちゃんのライブ、来年は来られるかな? 入れるかな?』と繰り返し聞いていました。引退するから来年はもうないことを妹は理解できないと思った母は『そうね……』と答えるしかありませんでした」
宮崎市に住む会社員の湯浅雅代さん(36)は2月25日、福岡市中央区の「福岡ヤフオク!ドーム」で開催された安室さんのコンサートツアーに母親と姉妹3人の計4人で参加した。
2番目の妹愛子さん(34)はダウン症。音楽が好きで、安室さんや浜崎あゆみさんのコンサートに姉妹でよく行った。「愛子はコンサートの後、うちわやペンライトを片手にいつも楽しそうに踊っています」と、雅代さんは話す。雅代さんは安室さんのファンクラブ会員で、会員向けの先行抽選でチケットを手に入れた。福岡にライブを見に行くことは、家族にとって数年に1度のぜいたくでもあった。
別の場所に連れて行かれ……
愛子さんは普段から療育手帳を身分証として使っている。今回のコンサートでも、ボードウォークが「障害者手帳」を身分証の一つと認めていたため、療育手帳を持っていった。
障害者手帳とは一般的に療育手帳、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種類を指す。いずれも都道府県や政令指定都市などが発行するが、療育手帳は国の通知で規定されているのに対し、それ以外の二つの手帳は法律で規定されているという違いがある。
雅代さんたち4人は開演2時間前に入場ゲートに着き、係員に身分証を見せたところ、療育手帳を見せた愛子さんだけ別の場所に連れて行かれてしまった。
愛子さんは係の男性に「療育手帳は国から発行されたものではないので入場できない」と言われたが、意味がのみ込めず、係員に何度も手帳を見せた。見かねた雅代さんが駆けつけて説明したが、係員は「入場できない」の一点張り。やむなく愛子さんの入場を諦め、母親が付き添って会場の外に残り、雅代さんと一番下の妹だけで入場した。
「障害者手帳」なら有効とチケット会社は説明
ステージに近い席だったが「愛子と母の空席が気がかりで、あまり楽しめなかった」と雅代さんは振り返る。
ホテルに戻って改めてボードウォークの公式サイトを調べたが、療育手帳が使えないとはどこにも書かれていなかった。
ボードウォークは昨冬のチケット販売開始当初、障害者手帳も身分証として有効と公式サイトで説明していた。その後、安室さんのコンサートツアー中の今年3月上旬に「複数の呼称や様式があり、多数を短時間に入場させる必要のある大規模コンサートにおける本人確認作業になじまない」として、身体障害者手帳と精神障害者保健福祉手帳の2種類に限る旨の注意書きを加えていたが、愛子さんが入場拒否されたのは、この注意書きが公表される前のことだ。
「楽しかったはずの時間を返してほしい」
「運転免許証だって都道府県(の公安委員会)が発行しているのに……」と雅代さんは納得がいかない。安室さんのファンクラブにもメールで問い合わせたが「ボードウォークに問い合わせてほしい」と素っ気なく、なすすべがないまま安室さんは引退してしまった。
ボードウォークは8月26日に返金の告知を公式サイトに掲載。雅代さんはそのことを毎日新聞の取材で初めて知った。返金は申し込んだが、わだかまりは消えない。「お金より、私たちの楽しかったはずの時間を返してほしい。ボードウォークには、取り返しのつかないことをしてしまったことを分かってもらいたいです」
名古屋でも同じトラブルの報告
同じような訴えは他にもある。
「あまりぐずぐずしていると警察を呼びます」--2月中旬に開催された安室さんのナゴヤドーム(名古屋市東区)でのコンサートで、知的障害がある愛知県田原市在住の女性は本人確認の際に療育手帳を出して認められず、押し問答になった末、係員にそう言われたという。
これは愛知県岡崎市の社会福祉審議会の分科会で、知的障害者の支援団体「手をつなぐ育成会」の山田美佐子代表(55)が紹介した事例だ。この分科会の議事録はネット上に公開されている。
山田さんによると、この女性は諦めて帰宅した。ボードウォークに返金の申請はしたが、「お金の問題ではない」と残念がっていたという。
山田さんは「療育手帳は、東京都では『愛の手帳』と名付けられるなど、都道府県によって名称や形が異なることが多い。障害者手帳としてなかなか認識されないので、こうした問題が起きたのではないか」と話す。
条件変更の告知が「あまりにも分かりづらかった」
「告知があまりにも分かりづらかった」と憤る人もいる。
知的障害を持つ兄のために4月26日の京セラドーム(大阪市西区)公演のチケットを申し込んだという女性のもとには1月、ボードウォークから「【重要】入場時の注意事項について」というタイトルのメールが送られてきた。そこでは限定なしで「障害者手帳」が身分証として認められていた。
ところが、4月上旬に再び「【重要】入場時、指定身分証による本人確認の実施について」というメールが届いた。そこでは有効な身分証について「障害者手帳(身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳のみ可)」と表記が変更されていたが、タイトルや本文にそのことが書かれておらず、女性は気づかなかった。
女性はこの変更に公演前日に気づいたが、兄の身分証は他になかったため、問い合わせた。しかしボードウォークは「もし今回入場を許可したら『今まで断ってきた人はどうなのか』となってしまう」などと主張し、結局入れてもらえなかった。
精神障害者保健福祉手帳でも拒まれた?
療育手帳以外の障害者手帳でも拒まれたと訴えるケースもある。
川崎市の女性は5月2日の東京ドーム(東京都文京区)公演で、同市の精神障害者保健福祉手帳を提示したが、「国が発行したものではない」と入場を断られた。あきらめきれず、終演後に「これで入れますか」と別の係員に手帳を見せたところ「入れます」と答えたという。「対応が一貫していないと感じた」と女性は話す。この件について、ボードウォークは「スタッフ全員に確認したが、確認できなかった」と説明する。
「差別に当たる可能性否定できず」と厚労省
毎日新聞がこの問題をニュースサイトで最初に報じた19日以降、「ひどい」「対応が不誠実だ」などツイッター上には多くの批判が投稿された。
長島昭久衆院議員(無所属、元副防衛相)は21日に「なんと!大変驚いている。二度とないコンサート。思い出はお金に換えられない。こんなことが二度と起こってはなるまい。療育手帳が身分証明になることがきちんと徹底されているのか、早速、厚生労働省から話を聞く」と投稿。同日「療育手帳がIDとしての有効か否かについては主催者の判断に委ねる他ないが、他方、本件が障がい者差別に当たる可能性は否定できず、主催者側の理解不足、対応の不備との批判は免れない」との厚労省の見解も投稿した。
長島氏は取材に「今後は障害者手帳の制度の統一や、療育手帳の根拠となる規定の法制化など、根本的な問題解決に向けた努力をしたい」と答えた。
他のアーティストのコンサートでもあった?
ボードウォークは9月30日まで、同社のサイトで返金の手続きを受け付けている。毎日新聞は同社に対し▽これまで何件、返金の求めがあったか▽いつから療育手帳を提示した客の入場を断っていたのか▽謝罪や返金の告知は公式サイトへの掲載以外の手段でもしているのか▽返金の期限を延長する考えはないか--などについて25日までに見解を求めたが、26日現在、まだ回答はない。
また、同社は今回の返金について、安室さんのコンサートでのトラブルとは明示していない。同社は人気バンド「Mr.Children(ミスターチルドレン)」など、他のアーティストの公演も手がけている。安室さん以外のコンサートでも同様のトラブルがあったのかどうかについても同社に問い合わせているが、未回答だ。
一方、前述した「手をつなぐ育成会」代表の山田さんによると、2016年に人気アイドルグループ「嵐」が開催した公演でも、最終的には入場できたものの、ダウン症の女性に対して同種のトラブルがあったという。ボードウォークの運営ではなかった。
別の業者のチケットでは、有効な身分証として身体障害者手帳のみを挙げ、精神障害や知的障害のある客が障害者手帳を使えないケースもある。
外部リンク